借りっぱなしの本。 - 2013.10.30 Wed
「日本犬保存会創立五十周年史」をルカパパさんにお返ししなければ。

そう思って、もう一度読み返しました。
昭和7年~昭和39年までの本部展の写真や、日本犬の初歩知識、
随筆や、学術的な話など内容はあらゆる方面を網羅しています。
難しい部分は、飛ばし飛ばしで興味のあるところには
付箋をはさんで、もう一度読み返したり。
識者たちの語る日本犬の魅力にどっぷりとつかりながら、
秋の夜長に時を忘れて読みふけりました。
特に、戦前など昔の犬の思い出の手記が良かった。
何人もが書かれていますが、今の犬とはまた違った野趣に
あふれていたようです。
下の写真の下段に並んだ2匹は小型(柴犬)ですが、
今の展覧会で入賞する犬とはちょっとちがいます。

上の写真のことではありませんが、記事を一部分だけ抜粋します。
「昔は、現在の犬ほど整った姿をしたものは少なかった。(中略)
写真では、「なんだ過去の名犬はこんなのか」と思われることと存じます。(中略)
実物らしさを後世に残すには写真以上なものがないのですが、写真に見えるものが
良さのすべてと思うことは思慮が浅いと存じます。」
この筆者は、体がよわく遠出ができないため名犬といわれる犬を
写真で見ることを楽しみにしていました。
その中で、スバラシイと評判の一頭の参考犬の写真を見たけれど、それほど
心をゆすぶられなかった。
ところが、偶然に近くに行くことがあったので立ち寄り、その名犬を見たとたん、
全身の毛が逆立ち、体が動かなくなった。
「それは、顔や体躯といった末端のものではなく、心に沁みこんでくる力、
それと、数里先の山崩れのようなウナリ。」とあります。
唸られてシビレルなんて、意外だけど、本を読んでいると
わかる気もします。そんな犬なら見てみたいと思いました。
そして、有名な「中号」についても載っていました。
戦争後衰退していた小型犬界に彗星のごとく現れた希望の星。

中号(写真上から2番目)。全国の小型日本犬の元祖といわれています。

昭和24年の写真です。
良い犬に備わる、品性、気概、容姿、運動性を思い浮かべ、
日本犬の魅力を再認識させてくれた本でした。
名残惜しいですが、お返ししましょう(笑)
ルカパパさん、長いあいだお借りしてありがとうございました。
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● COMMENT ●
雑誌Wan 柴特集 写真&アンケート募集
わたくし、犬の雑誌「Wan」の編集部の萩野と申します。
突然のコメント失礼いたしますっ。
現在1月号の「柴」特集に向けて、飼い主さんが撮影された柴のワンちゃんの写真を募集しております♪
今回のテーマは“目に入れたって痛くない!!”。
飼い主さんだからこそ撮れた愛犬のキュートな写真&エピソードをお待ちしております!
送付先アドレス:wanletter@mgp.co.jp
※写真はjpgまたはeps形式で、なるべく画質が良いものを1枚、メールに添付してください。
ご協力頂いたアンケート及びお写真は、雑誌 隔月刊『Wan』1月号柴特集(2013年12月14日発売)内でご紹介させていただく予定です。
※なるべく多くお載せしたいと考えておりますが、お送りいただいた全員のお写真を掲載できるかはお約束できません。あらかじめご了承ください。
※内容について詳しくお聞きしたい場合や、今後違う機会でご連絡をとらせていただきたい場合がございますので、ご住所とお電話番号は可能であればご記入いただけますと幸いです。
※ご返信いただいたアンケートの個人情報は弊誌Wan編集部にて管理し、今回の特集記事と今後の取材候補として以外に使用することはございません。
※掲載の有無に関するお問い合わせはご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
こちらのアンケートの締め切りは2013/11/28(木)となっております。
可能でしたら、ブログのほうで投稿を呼びかけていただけるとたいへんうれしいです。
フェイスブックにも詳細がございますので、ご参考にしていいただきたく思います。http://www.pet-honpo.com/magazine/wan/(こちらのページに飛んでいただくようにしていただいても構いません)
それではどうぞよろしくお願い致します。
asamichi さんへ
いまの日本人のなくしたものが柴の中には
しっかりとあるとおもいます。
それは、素直で不器用なまでの実直さや
我慢強さだったり。古武士のようだとも言われていて、
日本人は、そういうものを懐かしくおもっているのかも
しれませんね。
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人と犬との関わり方も変わっているのかもしれませんが
私たちは どうしても人が優位と思ってしまいます
実際、犬はしょせん犬だろう、という方もたくさんいるでしょう
そうかもしれないけれど、
時々思います。
人のように アレヤコレや欲のないただただシンプルに生きる犬て
何だか とても気高いような、人はどうなんだろうかなんて。
だから余計に 柴犬に惚れこんでしまうのでしょうかね